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Date: Mon, 14 Mar 2011 22:28:38 +0900
From: Satoko OKI <oki@eri.u-tokyo.ac.jp>
Subject: [scsj:00011] Re: 東北関東大地震と科学コミュニケーション
Sender: satoko.oki@gmail.com
To: member@scicomsociety.jp
Message-Id: <AANLkTikqd2i=n=W7Fe3OXo=1X=w_YrGkf08QibnfzVhr@mail.gmail.com>
In-Reply-To: <4D7E0E30.1080601@icems.kyoto-u.ac.jp>
References: <AANLkTim8-NXnC6bf9BKxVnG6Bsfbs1ema3NBfJJHD-Te@mail.gmail.com> <4D7E0E30.1080601@icems.kyoto-u.ac.jp>
X-Mail-Count: 00011

皆様

今はとてもフォローする時間がありませんが,
ぜひ記録に残しておいてください.
事態がおちついたら,貴重なご意見をすべて読ませて頂きます.

そして,渦中はどうであるのかを,またその時にご報告させてください.
その頃には,反省点や新しい知見なども生まれているでしょう.


最後に.
皆さん,これで地震が終わりと思わないでください.
科コミをされる皆さまなので端的な表現で失礼させて頂きますが,
500kmに及ぶ震源断層の南端と北端は地震が起きやすい状態に
なっていると考えるのが自然です.
また,この地震が起きても起きなくても,
東海・東南海・南海地震はいずれは起きるのです.
M8.5かそれを超える規模になると算出されています.
今回と同じような揺れと津波が,西日本で起きるのです.
連日のニュースを見えも備えない人は,もう何があっても
一生備えない人だろうな,と感じざるを得ません.

防災グッズはもちろん,ハザードマップを見直してください.
それからスリッパは寝室まで履いていく,玄関にガラスは置かない.
靴にガラスが入ると避難できなくなります.
寝室にスニーカーを置いておいてもいいくらいだ,とすら言われています.
家具の固定も今からでも遅くありません.
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大 木  聖 子 (Ph.D)
    東京大学地震研究所 広報アウトリーチ室 1-303号室
    Tel:03-5841-2498(直通) Fax:03-5841-5643
    〒113-0032 東京都文京区弥生1−1−1
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/
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