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Date: Fri, 18 Mar 2011 16:44:55 +0900
From: TAKANASHI Naohiro <naohiro.takanashi@emp.u-tokyo.ac.jp>
Subject: [scsj:00018] 活動アイディア
To: member@scicomsociety.jp
Message-Id: <4D830D77.4010208@emp.u-tokyo.ac.jp>
X-Mail-Count: 00018

みなさま、

引き続き高梨@東大EMPです。

課題だけ出しても仕方ないので、
具体的になにかできる案も提案してみたいと思います。

サイエンスカフェの経験を活かした、カフェイベントの開催はいかがでしょう?

被災地の復興に向けてなにができるのか、日常を取り戻すためにはなにを
すべきかといった事について、建設的な議論を行い各自の行動指針とする
ことが開催目的です。論理思考の訓練を受けた研究者を場に混ぜることで、
“建設的”な議論とするのがミソです。

また、今回の災害に絡んで理解したくなった科学的話題も少なからずあると
思います。不確かな理解に基づく不安の解消には、原理を理解している
人間から納得いくまで話を聞いて、納得することが重要かと思います。

このようなカフェイベントを通じて、なにが私たちにできることなのか、
みんなが不安に思っていることは何なのかが見えてくると思われます。
それらの情報を社会で共有できれば、単なる単発イベント以上に
社会的な意義があると思われます。そのためのインフラは、例えば
この研究会のネットワークを活用して用意することが可能です。

無理をしてカフェで開催する必要は全くなく、近所の皆さんで集まって
お話ししたり、いきつけの定食屋なんかでやっても良いと思います。
ろうそくを囲んでの、キャンドルカフェなんかも良いかもしれません。
お金も電力エネルギーも、かける必要はまったくありません。

いずれにせよ、そのような場を設計する役割は、科学コミュニケーションの
活動経験がある人間が率先して担える事なのではないかと考えました。

平時であれば実際に自分のところで試してから提案すべきなのでしょうが、
このような時ですので、アイディアとしてまず提案する次第です。

-- 
Naohiro Takanashi, Ph.D.

Project Assistant Professor (Executive Management Program)
Institute of Industrial Science, The University of Tokyo
naohiro.takanashi@emp.u-tokyo.ac.jp
https://www.emp.u-tokyo.ac.jp/