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Date: Wed, 10 Jul 2013 23:41:09 +0900
From: TAKANASHI Naohiro <naohiro.takanashi@emp.u-tokyo.ac.jp>
Subject: [scsj:00227] 第21回関東支部勉強会のご案内(7/23)
To: member@scicomsociety.jp
Message-Id: <51DD7285.8030601@emp.u-tokyo.ac.jp>
X-Mail-Count: 00227

みなさま、

以下の勉強会の案内をお送りいたします。

高梨

----------------- 以下転送自由 -----------------
[第21回関東支部勉強会のご案内]

■ ゲスト
 原 塑 氏(東北大学大学院文学研究科 准教授)

■ 概要
タイトル:「トランスサイエンスとは何か〜ポスト3.11の科学コミュニケーション」

概要:
 東日本大震災、特に福島第一原子力発電所事故は、科学技術のあり方や、科学
技術と私たちの関わり方に深い反省を促すものだと受けとめられている。反省の
材料としてあげられたものは多岐にわたるが、その中には科学コミュニケーショ
ンも含まれる。例えば、従来行われていた科学コミュニケーションでは、科学の
楽しさや面白さを伝えることに主眼が置かれており、科学技術のリスクが扱われ
ることがあまりなかった点が問題だといわれる。その反省に基づいて、ポスト
3.11の日本社会では、専門家と非専門家が双方向のコミュニケーションを行うこ
とで、科学技術がどのようなリスクをもつのかを明らかにし、それを専門家と非
専門家が共有していかなければならないというのである。こういったことが主張
される時に、決まって引き合いに出されるのが、ワインバーグが提唱した「トラ
ンスサイエンス」という考え方だ。トランスサイエンスとは、現代科学技術と社
会との界面に発生する、「科学に対して問うことはできるが、科学によって答え
をうることができない」問題群を特徴づける概念である。科学技術のトランスサ
イエンス的性格は、少なくとも日本では、科学技術への市民参加や双方向のコ
ミュニケーションを根拠づけるものと理解されている。しかし、この理解は妥当
なのだろうか。また、トランスサイエンスという観点からポスト3.11における科
学技術と社会の関係を描くことで、視野に入りにくくなる問題はないのか。そも
そも科学技術への望ましい市民参加とはどのようなものか。これらの問題につい
て議論する。

■ 開催日時
2013年7月23日(火) 18:30-20:30

※午後8時を過ぎると、建物は自動的に施錠されます。
 午後8時以降に遅れてくる方は、運営担当までご相談下さい

■ 場所

東京大学 本郷キャンパス 理学部1号館2F 206号室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_06_01_j.html

■ 参加方法
科学コミュニケーションに興味を持つ方であれば、どなたでもご参加いただけま
す。直接会場にお越し下さい。参加費は500円です(講師への謝礼に充てます)。

■ 主催
科学コミュニケーション研究会 関東支部有志

■ 問い合わせ先
kanto@scicomsociety.jp

-- 
Naohiro Takanashi, Ph.D.

Project Assistant Professor (Executive Management Program)
Institute of Industrial Science, The University of Tokyo
naohiro.takanashi@emp.u-tokyo.ac.jp / +81-3-5841-0923
https://www.emp.u-tokyo.ac.jp/