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Date: Mon, 14 Jul 2014 10:36:28 +0900
From: TAKANASHI Naohiro <naohiro.takanashi@emp.u-tokyo.ac.jp>
Subject: [scsj:00296] 第28回天文教育研究会年会のご案内
To: member@scicomsociety.jp, "TENPLA.NET" <info@tenpla.net>
Message-Id: <53C3341C.6050409@emp.u-tokyo.ac.jp>
X-Mail-Count: 00296

みなさま

高梨@天プラです。

今年度の天文教育普及研究会の年会の案内をお送りします。
科学コミュニケーションに関心がある人にも関係する内容と
なっていると思いますので、関心がある方はぜひどうぞ。
会員外の方でも自由に参加できます。

天文教育普及研究会
http://tenkyo.net/

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第28回天文教育研究会・2014年天文教育普及研究会年会のご案内
            (第4報)
************************************************************

◆日 程:2014年8月10日(日)13時 〜 12日(火)15時

◆会 場:東京学芸大学 南講義棟4階S410ほか 
      〒184-8501 小金井市貫井北町4-1-1
     URL:http://www.u-gakugei.ac.jp/
      http://www.u-gakugei.ac.jp/access/
     ※JR中央線/西武国分寺線・多摩湖線 国分寺駅より徒歩約20分
          または
      JR中央線武蔵小金井駅より京王バス小平団地行き〔5番バス停〕乗車
約10分
          「学芸大正門」バス停下車、徒歩約3分

◆主 催:天文教育普及研究会

◆後 援:東京都教育委員会、日本天文学会、日本プラネタリウム協議会、
  日本公開天文台協会、高校生天体観測ネットワーク、(以下、後援申請中)
  日本理科教育学会、日本地学教育学会、日本天文学会、日本惑星科学会、
  東亜天文学会、全国科学博物館協議会、PAONET

◆対 象:学校教育機関、社会教育機関、一般の天文普及活動などで
 天文の教育・普及に携わっている人、あるいは関心のある人、および天文教育
普及研究会会員

◆趣 旨:天文教育の振興および天文教育普及活動の推進


◆プログラム:
 第1日:8月10日(日)
   12:00 -    受付
   13:00 - 13:15 開会行事
   13:15 - 13:30 テーマセッションの趣旨説明 [実行委員会]
   13:30 - 14:00 レビュー講演:嶺重慎氏 (京都大学教授、本会前会長)
   14:00 - 15:00 テーマに関する発表
   15:15 - 16:15 招待講演:海部宣男氏 (国際天文学連合会長、国立天文台
名誉教授)
   16:15 - 18:00 テーマに関する分科会
   (18:30〜19:30 新旧合同運営委員会)
 第2日:8月11日(月)
   9:30 - 11:15 一般発表
   11:15 - 12:50 ポスターセッション(昼休憩含む)
   12:50 - 14:15 テーマに関する分科会
   14:30 - 16:00 新学習指導要領に関する特別セッション
   16:00 - 17:30 総会
   18:00 - 20:00 懇親会(第一むさしのホール)
 第3日:8月12日(火)
   9:30 - 10:30 一般発表
   10:40 - 12:00 一般発表
   12:00 - 13:00 昼食
   13:00 - 14:45 テーマに関するまとめの討論
   14:45 - 15:00 閉会行事
   ※発表申し込みの状況によって変更する可能性があります。

◆メインテーマ:「天文教育普及活動の次の一歩を探る」

宇宙と人は、どのように関わるのが望ましいのでしょうか。これまで積み上げら
れてきた天文学の知は、社会にどのように吸収されていくのがよいでしょうか。
その上で、天文教育普及活動は何を目指し、次の一歩は何なのか。今回の天文教
育研究会では、天文教育普及活動の根源と将来を考えます。系統的な知識と考え
方を身につけるための学校教育、高まる生涯学習への要望に応える社会教育、最
先端の研究成果を伝える研究機関の広報・普及活動、そして仕事から離れて地域
や社会の中で自発的に行われる活動など、天文教育普及活動は様々な場で展開さ
れています。そしてその狙いもさまざまでしょう。しかし、日々の業務に追われ
て全体像を見失いがち、という場合も少なくないかもしれません。別の場で活躍
する仲間とともに普段より一段高い位置から活動の全体像を議論し見つめなおす
ことで、大きな目標とそこに至る道筋を再確認することを今回の研究会のゴール
とします。もちろん目標は一つとは限りません。それぞれの立場で目指す所を共
有し連携を図ることで、多様な天文教育普及活動全体が大きく一歩前進すること
を目指します。

天文教育普及研究会でも、2009年に「当会の今後20年を考える委員会(20年委員
会)」が組織され、その目指すべき方向・理念と役割が提示されました。その中
では協力者や外部団体との連携の強化、学校教育や一般普及分野の活動を活発に
するための組織作りなどの提言が行われています。「社会の中での天文教育普及
活動」という大きな枠組みの中でこの提言をもう一度見つめなおし、具体的な取
り組みにつなげるための実現可能な戦略の構築を行います。

◆レビュー講演・招待講演について:
今回の研究会では、天文教育・普及活動に深く関わっておられるお二方に講演を
お引き受けいただきました。海部宣男氏には国際天文学連合(IAU)会長として
の視点から、現在IAUが推進している"Astronomy for Development" の取り組み
と、それを通じた「科学の入り口としての天文教育普及活動の意義」、また当会
に限らず日本全体の天文教育・普及活動への期待について講演いただきます。ま
た当会の20年委員会委員長であった嶺重慎氏には、20年委員会の提言を踏まえた
天文教育・普及活動について、またユニバーサルデザイン天文教育や支部会等で
発表される草の根的活動など、最近の天文教育・普及の現場をレビューしていた
だきます。

◆テーマに関する分科会について:
今回の研究会ではご参加いただける皆様からの発表に加え、メインテーマに掲げ
た「次の一歩」を具体的に踏み出すための議論の時間をしっかりと確保しまし
た。1日目の分科会では、実行委員会内での議論で上がってきた下記の6テーマに
ついて、皆さんの希望をもとに小グループに分けて議論します。また2日目の分
科会では、1日目の各テーマでの議論を踏まえて、学校教育・社会教育・一般普
及・および学生の立場に分かれて具体的な「次の一歩」につながる方策を議論し
ます。

分科会議論テーマ
◎「アマチュアと天文教育普及」
アマチュアとは、自由度の高い状態を示す言葉である。天文学の研究に関わるこ
とも可能である。また、学校や施設の観望会に指導者として参加したり、企画す
ることもできる。そして、自分の持つ観測機器を磨いていてもいいし、美しい天
体画像をとことん突き詰めても構わない。日食を見るために海外まで出かけるこ
とも、自由にできるのだ。分科会では、「アマチュアとはこういうもの、こうあ
るべき」という狭い議論に陥るのではなく、アマチュアであることの強みを活か
すことで、本会が目的とする天文教育・普及にどのような可能性が拓けるのかを
考えてみたい。
キーワード:アマチュア、愛好者、天文同好会、観望会、趣味、教育・普及

◎「グローバル化時代の天文教育普及」
国境を越えた人や情報の行き来が盛んになった現代は、誰もが互いに影響し
合うことが可能になったグローバルな時代である。私たちは海外の情報に
簡単に接することができるし、その逆もまた然りである。そのような状況を
背景にした時、日本で培われてきた天文教育普及の文化は、世界に対して
どのような貢献ができるのか。さまざまな可能性について議論する。
キーワード:国際化、グローバル社会、国際天文学連合、君もガリレオ、世界天文年

◎「「エリート天文教育」の功罪」
近年、Astro-HSや天文学会のジュニアセッションは盛況であるが、そこでは
プロの研究者の支援を受けて行われるような高度な発表も多い。文科省やJST
などが進めるSSHやSPPなどがそれらの研究を支援する一方で,そういった
支援を受けられる中高生は限られるという問題もある。このような「エリート
天文教育」の功罪について意見交換し,これからの天文教育普及における存在
意義について協議する。
キーワード:科学技術系人材の育成,課題研究,体験学習,大学・研究機関等
との連携,学校間格差

◎「天文教育普及を支える「数字」とは?」
天文教育普及の意義を語る上で、その根拠となる数字を挙げることは、一定の
説得力を持つ。天文教育普及活動の全体像を掴む上で大事な「数字」にはどの
ようなものがあるのだろうか。コミュニティとして、それらの数字をどのよう
に調べ、蓄積していくべきか、その効用の良し悪しも含め議論する。
キーワード:活動数、従事者数、来館者数、参加者数、経済価値

◎「施設だからできること、施設に期待したいこと」
プラネタリウムや科学館・公開天文台は、学習目的の学校団体からレジャー目的
の来場者まで層が広く、施設によりその主要対象も異なる。天文教育・普及に
おいて、こうした施設だからこそできること、施設に期待したいことはなんだろ
うか。それらを実現していく上で、現状ではどんな課題があり、コミュニティと
してどうやって乗り越えられるのだろうか。さまざまな立場から改めて意見交換
を行う。
キーワード:学習投影、指定管理者制度、教育とエンターテイメント

◎「高齢化社会と天文教育普及」
シニア世代は、旺盛な知識欲において生涯教育の重要なターゲット層であり、
同時に、豊富な経験から普及における人的資源にもなり得る。他国に先駆け
高齢化社会に突入した日本だからこそできる、新しい天文教育普及の形はいった
いなにか。若い世代との連携をはじめ、高齢化社会における天文教育の可能性を
探る。
キーワード:シニア世代、人的資源、次世代への影響、世代を超えた取り組み

◆参加費:一 般  1,500円(一日だけの場合は1,000円)
     学 生   500円
     非会員 +1,000円(集録代として、希望者のみ)
     高校生以下  無料

◆宿 泊:各自でご予約をお願いします。
 東京学芸大学の最寄駅、JR中央線武蔵小金井駅および、JR中央線/西武国分寺
線・多摩湖線国分寺駅です。これら最寄駅と近隣の三鷹駅、武蔵境駅、立川駅周
辺を宿泊場所の参考にしてください。

◆情報交換会(懇親会):
  日 時:8月11日(月) 18時〜20時
  会 場:東京学芸大学 第一むさしのホール
  参加費:4,000円(一般)、2,000円(学生)

◆参加申し込み:参加申込書をご参照ください。

◆会場アルバイト/旅費補助:
 現在のところ、参加者・発表者への旅費補助は予定していませんが、学生
(学部生、大学院生等)を対象に、会場でのアルバイトをお願いしたいと思って
います。旅費補助の代わりとして、ふるってご応募ください。

◆問い合わせ:
  ・ 電子メール:tenkyo2014「あっと」tenkyo.net(実行委員会)
           (「あっと」を@に換えてください。)
  ・ 電 話:090-8088-0158(実行委員会事務局)

<年会実行委員>
 平松正顕(委員長)、縣秀彦、飯塚礼子、伊東昌市、斎藤泉、齋藤正晴、坂江
隆志、篠原秀雄、鈴木文二、高梨直紘、高畠規子、塚田健、友田和美、直井雅
文、永井智哉、西浦慎悟、根岸潔、波田野聡美、平井明、松本直記、水野孝雄

<年会担当幹事>
  直井雅文

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< 参   加   申   込   書 >
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下記の申込フォームに必要事項をご記入の上、末尾記載の申込先までお申し
込みください。【 】内は不要な部分を消去してください。
(お申し込みは、できるだけメールでお願いします。)

■申し込み締切
  7月20日(日):参加申込(発表あり)
  8月 5日(火):参加申込(参加のみ)
  *情報交換会(懇親会)参加の場合は、7月30日(水) までにお申し込みくだ
さい。

■申し込み先
  ・ 電子メール:tenkyo2014「あっと」tenkyo.net(大会専用)
           (「あっと」を@に換えてください。)

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第28回天文教育研究会 参加申込書
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氏  名:              【一般・学生】【会員・非会員】
ふりがな:
所 属:
1.連絡先:【自宅・所属先】
   住 所:〒
      :
   電 話:
   FAX   :
   メール:
   今後の連絡方法:【郵便・メール】
2.参加日程
   ・参加予定日:【 8月10日(日)・8月11日(月)・8月12日(火)】
   ・情報交換会(8/11 夜):【参加・不参加】
    ※昼食については学生生協の食堂が利用できます。
     また、徒歩数分の範囲内にコンビニ(セブンイレブン・ローソン)が
あります。
    ※運営委員会(8/10)の夕食については別に案内します。
3.研究発表(要旨は100字以内でお願いします)
   ・口頭発表【あり・なし】(口頭発表は一人1件まででお願いします)
               (口頭発表希望者が多数の場合、
                ポスター発表への変更をお願いする場合があ
ります)
     題目:
     趣旨:
     プロジェクター:
       【パソコン持参・USBメモリなどを持参・使用しない】
     その他使用機材:(      )
  ・ポスター発表【あり・なし】
     題目:
     趣旨:
     ※ポスターボードは、一人あたり90cm(横)×180cm(縦)程度を予定して
います。
4.派遣依頼(依頼状は実行委員長名で作成します):【必要・不要】
   必要な場合:(  月  日までに             宛に)
5.会場アルバイトの希望(学生に限ります):【あり ・ なし】
6.自家用車での来場希望:【あり ・ なし】
  (駐車スペースの都合でご希望に添えない場合もございます。できるだけ公
共交通機関でお越しください。)
7.その他、ご意見、ご要望があれば、ご記入ください。

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2014年7月11日17時までの発表申し込み一覧(氏名 50音順)
縣 秀彦:「天文教育普及に関する論文はどこに投稿すべきか?」
飯塚礼子:「伝統的七夕ライトダウンキャンペーン2014と来年に向けて」
亀谷 收:「国立天文台水沢VLBI観測所の天文教育普及活動」
亀谷 光:「小学校と天文台の連携による単元まるごと学習の実践」
鴈野重之:「天文学入「門」からはどこへ入れるのか?」
Sze-leung Cheung:「International Year of Light 2015 and Public Naming
of Exoplanets」
高梨直紘:「天文学普及プロジェクト「天プラ」はなにを目指すか」
塚田 健:「高校生天体観測ネットワークの活動 2013−2014」
藤原晴美:「国立天文台・三鷹の「見学ガイド」(点字版)の作成」
間瀬康文:「天体望遠鏡による観測に対応した、高精細プラネタリウムの開発」
松本直記:「教科書採択数調査から見る地学履修率の変遷」
嶺重 慎:「新バリアフリー教材プロジェクト:手話版教材と立体模型」

-- 
Naohiro Takanashi, Ph.D.

Project Associate Professor
Executive Management Program, The University of Tokyo
naohiro.takanashi@emp.u-tokyo.ac.jp / +81-3-5841-0923
https://www.emp.u-tokyo.ac.jp/