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Date: Sat, 20 Feb 2016 11:14:09 +0900
From: jin higashijima <jin.higashi@gmail.com>
Subject: [scsj:00365] 研究会2件@大阪のお知らせ
To: member@scicomsociety.jp
Message-Id: <CAG8MZkWr=NV8j2wpmrRJMFDTRdG8EgWHXOpPzdktYRkhwUZqHg@mail.gmail.com>
X-Mail-Count: 00365

みなさま

来週末のお知らせで恐縮ですが、
大阪大学中之島センターにて、

1)「患者レジストリの今と未来: 現状と課題を共有する」研究会
2)「生殖補助技術と社会の関係を考える」研究会

を開催致します。両方ともに、社会と研究・技術のコミュニケーションに
ついて考える機会として考えております。
よろしければご参加ください。

※重複して受け取られる方にはお詫び申し上げます。

東島仁 拝
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1)「患者レジストリの今と未来: 現状と課題を共有する」研究会

患 者さんや家族と研究者、医療従事者や製薬企業など様々な人々の関係を変えるのではないかという期待のもと、「患者レジストリ」という仕組みが、国内外で注目を集めています。患者レジストリには様々な定義がありますが、大まかには、何らかの病気を持っている患者さんといった特定の集団の人々の情報を集めたデータベースの総称と考えられます。この仕組みが運用されていくことで、登録した患者さんやご家族の生活がより豊かになること、疾患診断の精度が向上することや新薬の開発が円滑に進むこと、病気や研究に関する情報が広く共有されることなど様々な可能性が期待されており、実際に、相互の国際的な連携も始まっています。

 では、患者レジストリという仕組みは、日本社会にどのような変化をもたらしているのでしょうか。日本の患者レジストリに
は、例えば全国がん登録のように大がかりなものから、希少疾患のように患者数が非常に限られた疾患を対象とするものまで多種多様な形態があり、運用の目的や実績、将来展望など様々な面に特色があります。その多様な仕組みが広まり、そして定着する中で、日本国内の患者と研究者、社会の関係はどのように変わることが期待されているのでしょうか。実際に、どのような変化が始まっているのでしょうか。そもそも、現在の日本において設立されている多様な患者レジストリとはどのようなものなのでしょうか。

 本研究会では、日本国内における患者レジストリについての情報を共有し、議論を深め、係わる様々な人達、特に資料を提供する患者にとって建設的な関係のあり方とその実現に向けた課題を明らかにすることを目的とします。

日時:2016年2月26日(金)(14時30分?16時50分)(14時20分開場)

場所:大阪大学中之島センター 講義室405
   (大阪市北区中之島4-3-53)
   http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

参加資格:関心をお持ちの方ならどなたでもご参加頂けます

費用:無料

申込み:資料等の準備の都合上、できれば事前に
下記URLより申込みをお願いします。
http://kokucheese.com/event/index/362721/

ご講演者とご演題:

・(仮)J-RAREの現在と可能性
荻島創一氏 (東北大学 東北メディカル・メガバンク機構/NPO アスリッド)

・患者レジストリの運用に伴う倫理的配慮:研究倫理支援の経験から
高島響子氏 (東京大学医科学研究所 公共政策研究分野)

*本イベントは、科学研究費「現代日本の生命医科学における疾患当事者の研究参画の研究」(代表者:東島仁)の支援を受けて、STS
NetworkJapan(http://stsnj.org/)の後援のもとに開催します。

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2)「生殖補助技術と社会の関係を考える」研究会

生殖をめぐる科学技術は、社会そのものを変容させながら、世界各地で広がり続けています。本研究会では4名の皆さまをお迎えし、フランスを中心とする生殖補助技術を巡る議論や現在の日本における当該分野の技術動向、国内状況の法哲学的な解釈を踏まえ、日本社会と当該技術のこれからについて考えたいと思います。

日時:2016年2月28日
13時30分?16時40分(13時20分開場)

場所:大阪大学中之島センター 講義室201
(大阪市北区中之島4-3-53)
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php
※2階です

参加資格:関心をお持ちの方ならどなたでもご参加頂けます
できれば下記サイトよりお申し込みください。
http://kokucheese.com/event/index/374524/

費用:無料

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当日の流れ

13:30 趣旨説明 東島仁(山口大学)
13:35 (仮)生殖補助技術を巡る議論の歴史と今:フランスを中心に
小門穂 氏(大阪大学)

14:20 生殖補助医療に繋がる研究開発の現状と今後の進展
薮内晶子 氏(加藤レディスクリニック)

15:05 休憩

15:15 (仮)生殖補助技術と日本社会:法哲学の観点から
野崎亜紀子 氏(京都薬科大学)

16:00 総合討論
コメンテーター: 児玉聡 氏(京都大学)

16:40 終了
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*企画: 川上雅弘(大阪教育大学)・東島仁「山口大学)

*本イベントは、科学研究費「ゲノム解析の革新に対応した患者中心主義ELSI の構築」
(代表者: 武藤香織)の支援を受けて、の支援を受け、STS Network
Japan(http://stsnj.org/)の後援で開催します。