科学コミュニケーション研究会のみなさま、
滋賀大学の加納圭です。下記ワークショップのご案内をさせていただきます。ご興味があればお越しいただければ幸いです。
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みなさん「チームサイエンスの科学(Science of Team Science/SciTS)」という学術分野があるのをご存知ですか?
チームサイエンスとは、チームベースで行われる研究活動のことです。SciTSとは、実証的根拠に基づきチームサイエンスに対する研究開発、人材育成、実施支援を行い、チームサイエンスの効果・効率の最大化、科学的・社会的インパクトの解明、アカデミアの構造変容を目指す学際的教育研究分野です。2006年アメリカでSciTSの言葉がはじめて使われてから、SciTSは「科学の科学」の一分野として急速な発展を遂げました。その研究者は、科学の科学、コミュニケーション学、経営学、心理学、認知科学、公共衛生、患者中心研究、情報科学、図書館科学、コミュニティベースの参加型研究、学際研究、超学際研究、市民科学などの多様な背景を持っています。
「ハテナソン」とは、課題の解決を言語化・可視化するアイディアソン、解決策を実現・実装するハッカソンの前段階に位置づけられ、課題の探索・発見や特定を主目的とするワークショップである。
2018年1月15日(月)13:30〜17:30の予定で、RISTEXと任意団体チームサイエンスコモンズ(TSC)の共催で第2回「チームサイエンスの科学の日本での推進 × ハテナソン」がJST東京本部4F会議室で開催されます。アメリカでの取り組みが先行している「チームサイエンスの科学」とはどのような学術分野であるのかについて学び、その日本での推進・振興について質問を創るワークショップ(ハテナソン)とパネルディスカッションの形式で意見交換をおこないます。ご関心のある方は、質問を創り、一緒に考えませんか?
外部参加者20名ほど、JST参加者10名ほどの参加を期待しております。参加ご希望の場合、早目にお申し込みください。定員になり次第、申込を締め切る可能性があります。また、人数調整のため、事務局からご連絡する場合もあります。
日時:2018年1月15日(月)13:30-17:30※前半のみまたは後半のみの参加も可能です※
前半 ワークショップ 13:30-16:00 / 後半 パネルディスカッション 16:15-17:30
会場:JST東京本部4F会議室
定員:30名ほど(そのうち、JST参加者10名ほど)
プログラム:添付フライヤーを参照
お申込:申込フォーム(https://form.jst.go.jp/enquetes/SciTS_hatenathon)
参加者の心得:
*予備知識はいりません。
*参加者全員を「さん」づけで呼びましょう。
*質問をたくさん出しましょう。
*お互いのアイディアに便乗しましょう。
*お申込は早めにしましょう。
SciTSに関する参考資料:
(1)ホリー・J・フォーク‐クレズィンスキ(2012)チームサイエンスのリーダーたちへ:
役に立つツールのご紹介,The Academic Executive Brief, 2(2).
(http://jp.elsevier.com/newsletters/aeb/aeb0202jpn.pdf#page=6)
(2)王・松尾・佐藤(2017年10月29日)チームサイエンスの科学に関する動向調査,研究イノベーション学会第32回大会一般講演・京都大学.
(https://researchmap.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=multidatabase_view_main_detail&content_id=20965&multidatabase_id=38322&block_id=2227140#_2227140)
「第2回SciTS×ハテナソン」に関するお問い合わせ先
(国研)科学技術振興機構・社会技術研究開発センター 水野(c2mizuno@jst.go.jp)、王(ge.wang@jst.go.jp)
「SciTS×ハテナソン」の今後の共催などに関するお問い合わせ先
王(ge.wang@jst.go.jp);(任意団体)チームサイエンスコモンズ(Team Science Commons/TSC)teamsciencecommons.office@gmail.com