科学コミュニケーション研究会のMLに登録されているみなさま
NPO法人海の自然史研究所の都築章子と申します。
10月24日（土）19時より、米国で制作された映画「マイクロプラスチック・ストー
リー ぼくらが作る2050年」の無料オンライン上映会が開催されます。ぜひご覧いた
だきたく、ご案内をお送りします。
ここ数年、世界中でマイクロプラスチック問題に高い関心が寄せられるようになりま
した。
海洋中に存在するプラスチックの量は、2050年までに重量ベースで魚の量を超過する
との予測も示されており、使い捨てプラスチックの排出量削減は、全世界で取り組む
べき緊急課題です。
マイクロプラスチックが海洋生物や生態系にもたらす影響など、さまざまな研究が進
められており、いまやマイクロプラスチックに関わる研究論文は、世界中で6時間に1
本発表されているほど、大きな研究分野になっています。
ご紹介する映画「マイクロプラスチック・ストーリー ぼくらが作る2050年」（原
題：Microplastic Madness）は、米国ニューヨーク市ブルックリンの小学校4年生の
子どもたちがマイクロプラスチックをめぐる問題について調査を重ね、市議会で意見
を述べ、地域で啓発活動を展開していく2年間のプロジェクト学習を追ったドキュメ
ンタリー作品です。監督の佐竹敦子さんは、ニューヨーク在住の環境活動家であり、
ドキュメンタリー映像作家です。詳しい経歴と活動内容はリンクをご覧ください。
映画の見どころはたくさんあります。子どもたちが2年間の学びを通じて多くのこと
を知り、考え、行動し、成長していく姿。彼らの学びの過程や思考の深化を追いなが
ら、私たちもマイクロプラスチック問題の深刻さ、複雑さの一端を知ることができる
でしょう。
さらに、プロジェクトの中で子どもたちが取り組むひとつひとつの学習課題とその成
果のまとめかた。
教師、研究者、政治家や地域の人々など、子どもたちの学びや行動を支える大人たち
の対応。
教育や科学コミュニケーションに携わる方なら、このプロジェクト学習の組み立てそ
のものも興味深く見ていただけるのではないかと思います。鑑賞後には、この映画を
きっかけに何かを始めたくなるような作品です。
今回上映されるのは日本語字幕版ですが、私たちはこの映画を日本の子どもたちにも
見てもらえるよう、日本語吹替版を製作するプロジェクトに加わっています。学校で
マイクロプラスチック学習の教材として視聴してもらうことを想定していますが、映
画をこのまま上映するだけではない使い方も検討したいと考えています。
皆様には、この映画はこんな風に使ってはどうか、こういう風に上映しながらこんな
授業をすることができるのでは、こういう活動と組み合わせたら面白いのでは、と
いったご意見をいただき、企画を育てていきたいと思っております。
当日は、映画のライブ配信に続いて、この作品の監督である佐竹敦子さん、環境活動
家・プロダイバーの武本匡弘さん、海研代表理事の今宮則子が参加するパネルディス
カッションを実施し、Q&Aの時間も設けます。
この授業の実践の背景や、登場する研究者らとどのようにしてつながりを作っていた
のか等、監督に直接お話を伺うよい機会になるかと思います。前回のオンライン上映
会でも、視聴者からたくさんのコメントや質問が寄せられました。上映会と合わせ
て、ぜひご参加いただければと思います。
海の自然史研究所 今宮則子 都築章子
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視聴のお申込みは下記のリンクからお願いします。
当日の詳しい内容・監督の略歴などの情報もご覧いただけます。
https://microplasticstory.peatix.com/
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映画の予告編映像はこちらから
https://vimeo.com/466989435
＜上映会のおおまかなスケジュール＞
映画「マイクロプラスチック・ストーリー ぼくらが作る2050年」無料オンライン上
映会
（上映後、監督を交えたパネルディスカッションとQ&A）
日時：2020年10月24日（土）19：15〜21：40
映画上映 19：15〜20：28 （映画は約70分です）
パネルディスカッションとQ&A 20：30〜21：40
不明な点等ありましたら、今宮・都築までお問合せくださいますようお願いします。
今宮則子：noriko.imamiya@gmail.com
都築章子：tzkakko@gmail.com